ABOUT
南スーダン国内の避難民キャンプに1,000個寄贈
南スーダンは2011年にスーダンから独立以後、
武力衝突により現在でもいまだ流動的かつ不安定な状況が続いています。
2020年時点で人道支援を必要とする人は750万人にのぼります。(総人口1,170万人の6割以上)
政治闘争と武力衝突や大規模な洪水被害などで、政治的、経済的、社会的にも不安定な状況です。
戦闘により国外に逃れた避難民は約200万人、自国内で避難生活を余儀なくされている国内避難民(IDP)は約140万人。
そのうち約24万人の国内避難民が首都ジュバに居住しています。
国内避難民約140万人の約87%は国連の保護施設外で暮らしており、支援が限定的で非常に劣悪な居住状況です。
更に、2018年~2020年にかけての治安悪化やCOVID-19の影響などで多くの団体が国内避難民キャンプでの支援を打ち切っています。
キャンプで暮らす避難民約11,000人のうち、テントなどもない約3,500人(約700世帯)は敷地内の空き地で雨風にさらされながら寝泊まりしているそうです。
認定NPO法人 Reach Alternatives(REALs)は2009年から南スーダンで支援活動を行っています。
(画像提供:REALs)
避難民キャンプでの灯りの必要性(資料:REALs/UNHCR)
国内避難民キャンプでは、共有トイレが設置されていますが、数が不足しており、多くの人が草むらなどトイレ以外の人目につかない場所で用を足しています。
トイレや草むらには灯りもないため夜間の使用には危険が伴います。
夜間に用を足しにいった女性や少女たちが性的被害にあう事例も多数報告されています。
また、共有トイレにも照明は不足しており、野外での排泄同様に危険が伴います。
夜間に警戒や対応の兆候が目撃されても(例:女性の叫び声)
灯りがないために即座に対応できないこともあるそうです。
事件や事故の予防にも灯りは重要です。(REALs現地職員)
“避難民キャンプや国内避難民キャンプでは、夜間の身体的暴行や性的暴力のリスクが高く、
コミュニティの照明は安全性に対する住民の認識と強く関連している。
また、加害者を抑止するためのパトロールにおいても照明が重要であり、
思春期の子どもたちが読書や勉強をしたり、大人たちが収入を得るための生産的な活動をするためにも、灯りは非常に重要である。(UNHCR, 2019)”
トイレや草むらには灯りもないため夜間の使用には危険が伴います。
夜間に用を足しにいった女性や少女たちが性的被害にあう事例も多数報告されています。
また、共有トイレにも照明は不足しており、野外での排泄同様に危険が伴います。
夜間に警戒や対応の兆候が目撃されても(例:女性の叫び声)
灯りがないために即座に対応できないこともあるそうです。
事件や事故の予防にも灯りは重要です。(REALs現地職員)
“避難民キャンプや国内避難民キャンプでは、夜間の身体的暴行や性的暴力のリスクが高く、
コミュニティの照明は安全性に対する住民の認識と強く関連している。
また、加害者を抑止するためのパトロールにおいても照明が重要であり、
思春期の子どもたちが読書や勉強をしたり、大人たちが収入を得るための生産的な活動をするためにも、灯りは非常に重要である。(UNHCR, 2019)”
(画像提供:REALs)
南スーダンの国内避難民キャンプでキャリー・ザ・サンが日常の灯りとして大変役に立つことがわかり、
長年南スーダンの避難民キャンプの支援を行ている、特定非営利活動法人REALs(リアルズ)様の協力を得て、
2021年6月に1,000個のキャリー・ザ・サンを寄贈すべく準備を始めました。
1か月超の時間を費やし、輸出前検査などの必要な手続きを済ませ、輸送会社との打合せや書類を整え、
後は発送するだけという段階でした。
これでジュバの避難民キャンプへ届けられる!と思ったのも束の間、実はその後、
南スーダンへの輸出は困難の連続でした。
折しもコロナ禍で南スーダンの首都ジュバへの航空便はストップしており、
ケニアの首都ナイロビまで飛行機で運び、その後15,000㎞を陸送する予定でした。
が、陸送トラック便の襲撃事件が発生し、しばらく陸送がストップ。
が、陸送トラック便の襲撃事件が発生し、しばらく陸送がストップ。
その後、コロナで国境が閉鎖され南スーダンへの物流が非常に限定的な状況に。
南スーダンの税関、その他の役所の見解がマチマチで輸入できる確約がなかなかとれない。そのうち役所の担当官がコロナに罹患、まったく事務処理が止まってしまう。。。
避難民キャンプの支援を行っているREALsの方々と毎日のように連絡を取りながら試行錯誤を続けること8カ月。
もう覚悟して現地へ持って行くしかないのではという意見も出始めた頃、2022年2月の終わりにようやく動きが出始めました。
一旦REALsのケニア事務所まで送り、輸入通関し、再度ケニアから南スーダンへ輸出、
南スーダンの税関、その他の役所の見解がマチマチで輸入できる確約がなかなかとれない。そのうち役所の担当官がコロナに罹患、まったく事務処理が止まってしまう。。。
避難民キャンプの支援を行っているREALsの方々と毎日のように連絡を取りながら試行錯誤を続けること8カ月。
もう覚悟して現地へ持って行くしかないのではという意見も出始めた頃、2022年2月の終わりにようやく動きが出始めました。
一旦REALsのケニア事務所まで送り、輸入通関し、再度ケニアから南スーダンへ輸出、
という方法をトライしてみることになりました。
(画像提供:REALs)
3/4ケニア・ナイロビに到着、3/25ケニア・ナイロビから南スーダン・ジュバへ向けて輸出、3/30ジュバの国内避難民キャンプへ到着しました! 寄贈決定から約10か月の長い道のりでようやく避難民キャンプへ届きましたが、現地のコミュニティと配布する世帯の選定に時間がかかります。 配布される世帯・されない世帯が発生することで、コミュニティ内での争い等が起こらないように、具体的に慎重に基準を決めなければならないそうです。 9月になり、ようやく現地から配布後の写真とコメントが一部届きました。
配布時の現地の声
キャンプ内の治安管理のため巡回している方々より
● 日が落ちてからの巡回において明かりがあるとより安心して巡回ができ、
状況も確認しやすくなるため、大変助かる。
● これまで携帯の明かりを使っていることもよくあり、携帯が十分に充電されている必要があったため、
プレッシャーもあり不便だった。
● 寝る準備をする際、明かりがあることで、傍に虫などがいないか衛生環境面を確認できるようになるので、
より安心して眠れるようになりそう。
(画像提供:REALs)
今後も配布を受けた皆様からメッセージを頂きましたら随時ご報告いたします!