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ベトナム山岳地帯の8つの学校へ200個寄贈
購入頂いた分と同数のCARRY THE SUNを灯りの必要な人々へ届けるプロジェクト 「Buy One Give One」にご賛同いただきありがとうございます!
コロナ前は、電気がなく不便な暮らしをしている海外の地域や日本国内の被災地などへ私達自身が直接キャリー・ザ・サンを届ける活動を行っていました。コロナ禍となり自由に渡航できなくなったことで海外への輸送は困難を極めました。世界的に混乱している物流状況とコロナが引き起こす貧困による犯罪増加など、特に電気インフラの整っていない発展途上の国や地域への物流はほぼ壊滅的な状況が続きました。
そんな中、繋がりのあった現地のベトナム企業が協力してくださることになり、ベトナム山岳地帯へキャリー・ザ・サンの寄付が実現しました。
ベトナム北部ハザン省と中部タインホア省の山岳地帯にある少数民族寄宿学校や小中学校8校へ合計200個のCARRY THE SUNを届けました。
Kashiwazaki (2022)
【寄贈先学校】
●ハザン省(ベトナム北部)にある6校へ134個
1.Tung San少数民族寄宿学校と中学校:22個
2.Dan Van小中学校:23個
3.Nam Khoa少数民族寄宿学校:45個
4.Ban Peo小中学校:2個
5.Tan Tien小学校:28個
6.Nam Ty小学校:14個
● タインホア省(ベトナム中部)にある2校へ66個
1.Giao Thien小学校:38個
2.Dong Luong幼稚園小学校:28個
今回は東洋大学との共同研究としてベトナムの電気のない地域へ届けたソーラーランタンがどのように使われているのかアンケート調査も実施しました。 アンケートは5校計131名の生徒たちに対して行いました。
・ほとんどの子供達が、勉強を一番の目的として、ランタンを使用し続けている
・自宅で勉強する習慣が生まれつつある
・屋外で充電するために、家族や学校の先生たちに協力いただく、という新たな 関係と習慣が生まれつつある
・自分のためだけでなく、家族や親戚、友達にも貸し出している子供もいる(特 にハザン省)
Kashiwazaki (2022)
調査を行う中で、キャリー・ザ・サンが電気のない山岳地方に住んでいる子どもたちの生活に非常に有意義な変化を与えていることが明確にわかりました。以前は夜間に懐中電灯を天井から逆さに吊るして勉強していた学生もいましたが、キャリー・ザ・サンのおかげで勉強がしやすくなりました。
学校から遠く離れた場所に住んでいる子供たちは、まだ外が暗くて道も見えない早朝(朝5時か6時頃は山道がまだ暗い)に家を出て学校に通ったり、日が沈んで山道がすでに暗い(午後5時半以降)ごろに帰宅しなければならないのです。キャリー・ザ・サンのおかげで、より安心安全に学校へ通うことができるようになったそうです。
学生たちの中には、親が畑仕事や養豚をする際にキャリー・ザ・サンを使ったり、友達が祖父母の家を訪問するためにキャリー・ザ・サンを貸したり、祖母が洋服を縫う時、針へ糸を通す際に使ったりなど、家族皆で共有している様子も。ただ明るいだけでなく、見た目も美しく、便利なランタンなので、子どもたちがとても喜んでいるそうです。
■GIAOTHIEN 学校
Thanh Hoa省、Lang Chanh県、Giao Thien町、Hung村
世帯数:114世帯
人口 :508人
キン族の他に95%はタイ族(Thai)残りはムオン族が生活している。
言語:ベトナム語、タイ語、ムオン語
Hung村は他の村と離れていて、 電気も交通用の道路もなく、学校への道で地滑りのリスクが非常に高い地域です。
■Tan Tien小学校
Ha Giang省、Hoang Su Phi 県、Tan Tien町
世帯数:836 世帯
人口:3,967 人
キン族の他に、タイ族(Tay)、モン族、ヌン族、ザオ族、ラチ族、ハン族、7つの少数民族が生活している。
言語:主にベトナム語、タイ語、モン語、ヌン語、ザオ語
ヌン族は主に農業及び畜産で暮らしている。 彼らの工芸品は、鍛造、鋳造、編み物、木工、織物など、非常に多様である。
ヌン族は通常、丘の中腹の谷、川、小川に沿って、かなり大きいかつ広い高床式住んでいる。
現地の特色的な風習はヌン族の森(自然)崇拝である。
■Thung 区域 Dong Luong 小学校
Thanh Hoa省、Lang Chanh県、Dong Luong町、Thung村
世帯数:57世帯
人口 :285人
キン族の他に、主にムオン族が生活している
言語:ベトナム語、ムオン語
ムオン族は高床式の家に住み、丘陵地帯、川や小川の近くの集落に集まっている。
人々の主な生活資源は、川や小川に沿った畑、沖積畑であり、 住民の主な職業は農業である。
ムオン族は長い歴史を持つ文化、豊かで多様な民謡や踊りを持っている。ムオン族の言語は文字を持たず、ベトナム語グループに属する。町の中心から12キロ離れて、道路はコンクリートで固められているが、地すべりのリスクが高い。
まだランタンを受け取れていない恵まれない子どもたちがたくさんいます。
孤児や、年老いた祖父母と暮らしている子、その他困難な境遇で暮らす子どもたちがたくさんいます。
学校の先生方も、他の子どもたちにもランタンを寄贈されることを望んでおりますと言っておられました。
電気のない山岳地帯に住む貧しい子供たちに灯りを届けることは非常に意義深い活動であり、彼らが少しでも安心安全な生活を送れるようこれからも継続的にキャリー・ザ・サンを届けて行きたいと考えています。