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ご報告:IOMトルコ大地震被災地緊急支援への「キャリー・ザ・サン」寄贈

ご報告:IOMトルコ大地震被災地緊急支援への「キャリー・ザ・サン」寄贈

▲トルコのアドウヤマンにある一時避難所に住む女性の元へ届けられた「キャリー・ザ・サン」 © IOM/Ahmet Abdulhamit    ランドポート株式会社は【BUY ONE GIVE ONE】の取り組みを通して、みなさまにお求めいただいたソーラーランタン「キャリー・ザ・サン」と同数の「キャリー・ザ・サン」を、適宜必要なところへお届けしています。  トルコ大地震の被災地に向けては『トルコ大地震被災地へ優しい灯りを【BUY ONE GIVE ONE トルコ地震支援】』を行っていますが、この取り組みとは別に、IOMの緊急支援プロジェクトへ「キャリー・ザ・サン」を提供させていただきました。  IOM(International Organization for Migration/国際移住機関)は、「人道的かつ秩序ある、すべての人々の利益となる移住の促進を主導する」ことを目的とした国際連合の関連機関です。  経済的な不均衡、紛争、そして災害などに見舞われ、国境をまたぐ移住を余儀なくされている人々のあらゆる課題の解決に努めるIMOは、2023年2月6日に発生したトルコ大地震の直後の2月9日、トルコ南東部のガズィアンテプ(GAZIANTEP)にある支援物資集積地からトラック6台分の物資をシリア側の被災地に届けています。 ▲現地の言葉で記した使い方の説明書を添えて© IOM/Ahmet Abdulhamit ランドポート株式会社は、このガズィアンテプの倉庫へ集められる支援物資のひとつとして、「キャリー・ザ・サン」500個を寄贈いたしました。  2023年4月にIOMと物資寄贈について合意した後、輸出の事務手続きを進めながら2023年7月に契約書に署名。同月末に成田空港へ運ばれた500個の「キャリー・ザ・サン」は、1週間ほどで通関を済ませ、トルコ航空にてイスタンブールへ。目的地のガズィアンテプには8月18日に無事到着し、倉庫へ収められました。  その後、IOCトルコ共和国フィールド事務所職員の方々によって支援先の人々へ届けられている様子がこちらです。 ▲使い方をていねいに伝えながら、一人ひとりに手渡し© IOM/Ahmet Abdulhamit ここアドウヤマン(ADIYAMAN)はガズィアンテプから北東へ約100kmに位置する支援先のひとつで、仮設住宅に44名が暮らしています。IOMは、このような災害への緊急対応以外にも、避難者たちの生活基盤を安定させるべく、収入を生むための事業開発研修や職業訓練など将来を見据えた施策を積極的に行っています。 ▲IOMトルコ共和国発行の活動報告書に「トルコ大地震災害への緊急対応に貢献してくれた民間企業パートナーによる、思いやりにあふれた寄贈」として紹介されました© IOM/Ahmet Abdulhamit そういった幅広い支援活動をまとめたIOMトルコ共和国の定期報告書『難民対応活動 2023年10~12月』に「キャリー・ザ・サン」を灯すアドウヤマンの女性の写真がコメント付きで紹介されるとともに、同報告書の「寄付」の項にアメリカ合衆国政府、USAID(アメリカ合衆国国際開発庁)、カナダ政府、国連中央緊急対応基金、クウェート国政府、ノルウェー外務省と「キャリー・ザ・サン」のロゴが並んで掲載されました。 また、このたびの寄贈に対する感謝状を受領しましたことを、日頃から【BUY ONE GIVE ONE】に関心を寄せてくださっているみなさまへのお礼とともにご報告差し上げます。 ▲IOMトルコ共和国フィールド事務所から受領した感謝状 人々の心まで温かく照らす“灯り”の力を信じて、これからも必要とする方々へ、必要とされるタイミングで届けられるように、さまざまなチャンネルを通じて支援活動に携わって参ります。  ■【BUY ONE GIVE ONE】「ひとつはあなたに、もうひとつは誰かのために」https://carrythesun.jp/pages/buy-one-give-one/  ※「キャリー・ザ・サン」を通じて各地の支援をしていただけるページはこちらにご用意しております。 ■CARRY THE SUN 支援モデルhttps://carrythesun.jp/pages/online-shop#section-disaster

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南スーダン国内避難民キャンプからお礼の声が届きました

南スーダン国内避難民キャンプからお礼の声が届きました

2021年9月に、認定NPO法人Reach Alternatives(REALs)様のご協力を得て1000個のキャリー・ザ・サンを寄贈した南スーダンの国内避難民キャンプから、お礼の声が届きました! 南スーダンは2011年にスーダンから独立以後、武力衝突により現在でもいまだ不安定な状況が続いており、2021年時点で人道支援を必要とする人は約830万人にのぼります。(総人口1,075万人の7割以上) (画像提供:REALs)   2020年の6月から準備を始めた本プロジェクトですが、コロナ禍によって物流制限など不測の事態に巻き込まれ、紆余曲折の末、翌2021年3月になんとか現地へお届けすることができました。しかし、すぐには配布されず、現地コミュニティ内に争いごとを招かないよう慎重に配慮された配布基準を定め、誰もが納得する「本当に必要とする人々」の手に渡り始めたのが同年9月でした。 (画像提供:REALs)   あれから1年…   キャリー・ザ・サンを受け取って日々使ってくださっている方々からお礼の声が届きました! みなさまがお贈りくださったキャリー・ザ・サンが現地でどのように役立っているかご紹介します。     ■モニカ・セオフィラスさん(女性/グンボ国内避難民キャンプ) 「小学校に通う子どもたちはこれまで灯りがなかったため夜に勉強することができませんでしたが、キャリー・ザ・サンのおかげでテストに向けた勉強を夜でもできるようになりました。 育児においても、親たちはこれまで真っ暗なところで行っていた赤ちゃんのおむつ替えを、手早く、清潔にできるようになりました。 キャリー・ザ・サンを届けてくださり、私や子どもたちを支援してくださった日本のみなさまとランドポートさんに感謝しています。ありがとうございます。」 (画像提供:REALs)      ■アルビノ・ウライさん(男性/グンボ国内避難民キャンプ) 「この地では家の中に危険な虫が入り込んでくることが日常的にありますが、灯りのおかげで夜でも侵入に気付けるので、家族や自分の身を守ることができるようになりました。 また、キャンプには共用のトイレしかなく、街灯もないためあたりは真っ暗で、道中やトイレにはヘビや虫のような危険な生物がいることがあります。しかしキャリー・ザ・サンの灯りがあれば、そのような危険を避けることができます。 「灯り」は私たちの日常生活を変え、それを継続的に支えてくれる、貴重な支援です。キャリー・ザ・サンを贈ってくださった日本の方々とランドポートさん、本当にありがとうございます。」 (画像提供:REALs)     電気インフラの不備によって生じる不便さを多少なりとも解消し、南スーダンの国内避難民キャンプで暮らす方々の日常のお役に立っていることを、私たちも嬉しく思います。   改めて、みなさまのご理解とご協力に感謝いたします。そして「暗闇を明るく照らし、人々の心も温かく照らす“灯り”」を必要とする方々へ届けるため、今後も引き続き取り組んで参ります。   ※ご関心を寄せてくださった方へ 「キャリー・ザ・サン」を通じて電気インフラの整わない地域、災害の発生した地域を支援していただけるページはこちらにご用意しております。 ■CARRY THE SUN 支援モデル https://carrythesun.jp/pages/product#section-disaster

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第1回「太陽を届ける旅」〜タイ・ミャンマー〜を実施しました

第1回「太陽を届ける旅」〜タイ・ミャンマー〜を実施しました

みなさまが購入してくだった数と同じ数の灯りを現地に届けるプロジェクト「BUY ONE GIVE ONE®︎」では、2023年8月21日〜27日の7日間にわたり公開型SDGs体験プログラム第1回「太陽を届ける旅」を実施。過去にご購入いただいたユーザー様2名とランドポートスタッフが、実際に直接現地に届けに行きました。 みなさんのご厚意がどのようにして、どこに住む誰の元に届いたのか、レポートを通して少しでも実感していただければ幸いです。 ▲タイ・メーソートに位置する移民学校 スカイブルー  第1回「太陽を届ける旅」〜タイ・ミャンマ〜概要 ※それぞれの日程の詳細はInstagramにて配信しています。 DAY1 8月21日 日本を出発し、タイの首都・バンコクへ DAY2 8月21日 バンコクに位置するタイの最大級のスラムを訪問 DAY3 8月21日 バンコクから北西部のメーソートへ、移民学校を訪問 DAY4 8月21日 移民学校や難民・貧困層のための医療施設を訪問 DAY5 8月21日 ミャンマー難民が生活するウンピアムキャンプを訪問 DAY6 8月21日 ミャンマーの民主化に関する資料館、紛争地帯の医療団体を訪問 DAY7 8月21日 メーソートを離れ、日本へ   第1回「太陽を届ける旅」では、タイの首都バンコクから北西に約400km、ミャンマーとの国境沿いに位置するメーソートという地域を訪問しました。メーソートには、ミャンマーの軍事クーデター激化に伴い逃れてきたミャンマー難民や少数山岳民族・カレン族が多く生活しています。   約9000人のミャンマー難民が生活するウンピアムキャンプを始め、移民・少数民族の子供たちが通う移民学校、紛争地域で医療提供をする民間団体、タイ国内最大級のスラムなどに訪問し、合計624個のキャリー・ザ・サンを届けました。   第1回「太陽を届ける旅」は人々の生活を灯す優しい光を届け、参加者と子どもたちの双方の心が満たされる素敵な旅になりました。ご参加くださったユーザー代表のおふたりには改めて感謝を申し上げます。 ありがとうございました!   ランドポートはこれからも想いに共感くださるユーザー様と共に暖かな灯りを届けるツアーやイベントを開催していきます。   ▲タイ・メーソートに位置するウンピアムキャンプ    ▶︎BUY ONE GIVE ONE®︎とは ▶︎BUY ONE GIVE ONE®︎公式Instagram

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ミャンマー国内避難民へ50個寄贈(1)

ミャンマー国内避難民へ50個寄贈(1)

2021年2月1日のクーデター以降、ミャンマー各地で多くの避難民がタイ国境へと逃れています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国際NGOの支援は、国内避難民にはほとんど届かず、タイ側に住むミャンマー人市民ボランティアが窮状を見かねて食料を届けている状態です。長年ミャンマー支援を行っている日本ビルマ救援センター(BRCJ)は支援金を送金し現地に食料を届けています。BRCJ代表の中尾恵子さんがタイ・ミャンマー国境のカレン避難民の村(避難民数約1,000人)の学校へ直接支援物資を届けるとのことで、CARRY THE SUNも届けていただきました。 8月11日にメソットの大型スーパーマーケット・マクロで米、食用油、塩、ラーメン、洗濯洗剤、歯磨き、歯ブラシ、子どものために色鉛筆セット等を多数購入しました。翌日の12日は早朝4時にメソットの市場に行きました。早朝に市場に行く理由は、Bランクの野菜が安く買えるからです。曲がったキュウリや不揃いの葉物野菜、タマネギ、にんじん等多くの種類を購入しました。 車2台に支援物資を積んで1時間ほど国境に沿って南下しました。11日の夜間に大雨が降ったため、お寺に集まっている人びとの力を借りて、支援物資を4WDの車に移しました。支援物資はもともと川から「ボートに載せて届ける」を想定していましが、大雨で川の水量が増し、予定していた支援ルートを変更することになりました。急遽、陸路で運ぶことになり、4WD車が通れるぎりぎりのところまで行き、そのあとは泥濘の道を歩いて行ったそうです。こうして1000人の避難民の待つキャンプに1か月分の食糧と生活必需品、そしてCARRY THE SUNを運びました。 当日はカレン民族の祭り(Wrist Tying)の日で、お寺に行っていた子どもたちが戻ってくる頃でした。学校の前で出会った子どもたちに使い方を説明し、手渡すことができました。帰りの泥道を戻る時間を気にしながら、わずかな時間でしたが子どもたちとの交流もできました。CARRY THE SUNの使用後の感想は再び支援物資を運ぶ現地のニューブラッドセンターの方々にお願いしています。 *国軍攻撃という性質上、避難キャンプの場所や地名など詳細情報は記載できないことをご理解ください。

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ベトナム山岳地帯の8つの学校へ200個寄贈

ベトナム山岳地帯の8つの学校へ200個寄贈

購入頂いた分と同数のCARRY THE SUNを灯りの必要な人々へ届けるプロジェクト 「Buy One Give One」にご賛同いただきありがとうございます! コロナ前は、電気がなく不便な暮らしをしている海外の地域や日本国内の被災地などへ私達自身が直接キャリー・ザ・サンを届ける活動を行っていました。コロナ禍となり自由に渡航できなくなったことで海外への輸送は困難を極めました。世界的に混乱している物流状況とコロナが引き起こす貧困による犯罪増加など、特に電気インフラの整っていない発展途上の国や地域への物流はほぼ壊滅的な状況が続きました。 そんな中、繋がりのあった現地のベトナム企業が協力してくださることになり、ベトナム山岳地帯へキャリー・ザ・サンの寄付が実現しました。ベトナム北部ハザン省と中部タインホア省の山岳地帯にある少数民族寄宿学校や小中学校8校へ合計200個のCARRY THE SUNを届けました。 Kashiwazaki (2022) 【寄贈先学校】●ハザン省(ベトナム北部)にある6校へ134個1.Tung San少数民族寄宿学校と中学校:22個2.Dan Van小中学校:23個3.Nam Khoa少数民族寄宿学校:45個4.Ban Peo小中学校:2個5.Tan Tien小学校:28個6.Nam Ty小学校:14個 ● タインホア省(ベトナム中部)にある2校へ66個1.Giao Thien小学校:38個2.Dong Luong幼稚園小学校:28個  今回は東洋大学との共同研究としてベトナムの電気のない地域へ届けたソーラーランタンがどのように使われているのかアンケート調査も実施しました。 アンケートは5校計131名の生徒たちに対して行いました。 ・ほとんどの子供達が、勉強を一番の目的として、ランタンを使用し続けている ・自宅で勉強する習慣が生まれつつある ・屋外で充電するために、家族や学校の先生たちに協力いただく、という新たな 関係と習慣が生まれつつある ・自分のためだけでなく、家族や親戚、友達にも貸し出している子供もいる(特 にハザン省) Kashiwazaki (2022) 調査を行う中で、キャリー・ザ・サンが電気のない山岳地方に住んでいる子どもたちの生活に非常に有意義な変化を与えていることが明確にわかりました。以前は夜間に懐中電灯を天井から逆さに吊るして勉強していた学生もいましたが、キャリー・ザ・サンのおかげで勉強がしやすくなりました。 学校から遠く離れた場所に住んでいる子供たちは、まだ外が暗くて道も見えない早朝(朝5時か6時頃は山道がまだ暗い)に家を出て学校に通ったり、日が沈んで山道がすでに暗い(午後5時半以降)ごろに帰宅しなければならないのです。キャリー・ザ・サンのおかげで、より安心安全に学校へ通うことができるようになったそうです。 学生たちの中には、親が畑仕事や養豚をする際にキャリー・ザ・サンを使ったり、友達が祖父母の家を訪問するためにキャリー・ザ・サンを貸したり、祖母が洋服を縫う時、針へ糸を通す際に使ったりなど、家族皆で共有している様子も。ただ明るいだけでなく、見た目も美しく、便利なランタンなので、子どもたちがとても喜んでいるそうです。 ■GIAOTHIEN 学校 Thanh Hoa省、Lang Chanh県、Giao Thien町、Hung村 世帯数:114世帯 人口 :508人 キン族の他に95%はタイ族(Thai)残りはムオン族が生活している。言語:ベトナム語、タイ語、ムオン語 Hung村は他の村と離れていて、 電気も交通用の道路もなく、学校への道で地滑りのリスクが非常に高い地域です。 ■Tan Tien小学校 Ha Giang省、Hoang Su Phi 県、Tan Tien町 世帯数:836 世帯 人口:3,967 人 キン族の他に、タイ族(Tay)、モン族、ヌン族、ザオ族、ラチ族、ハン族、7つの少数民族が生活している。言語:主にベトナム語、タイ語、モン語、ヌン語、ザオ語 ヌン族は主に農業及び畜産で暮らしている。 彼らの工芸品は、鍛造、鋳造、編み物、木工、織物など、非常に多様である。 ヌン族は通常、丘の中腹の谷、川、小川に沿って、かなり大きいかつ広い高床式住んでいる。 現地の特色的な風習はヌン族の森(自然)崇拝である。 ■Thung 区域 Dong Luong 小学校 Thanh Hoa省、Lang Chanh県、Dong Luong町、Thung村 世帯数:57世帯 人口 :285人 キン族の他に、主にムオン族が生活している言語:ベトナム語、ムオン語 ムオン族は高床式の家に住み、丘陵地帯、川や小川の近くの集落に集まっている。 人々の主な生活資源は、川や小川に沿った畑、沖積畑であり、 住民の主な職業は農業である。 ムオン族は長い歴史を持つ文化、豊かで多様な民謡や踊りを持っている。ムオン族の言語は文字を持たず、ベトナム語グループに属する。町の中心から12キロ離れて、道路はコンクリートで固められているが、地すべりのリスクが高い。 まだランタンを受け取れていない恵まれない子どもたちがたくさんいます。 孤児や、年老いた祖父母と暮らしている子、その他困難な境遇で暮らす子どもたちがたくさんいます。 学校の先生方も、他の子どもたちにもランタンを寄贈されることを望んでおりますと言っておられました。 電気のない山岳地帯に住む貧しい子供たちに灯りを届けることは非常に意義深い活動であり、彼らが少しでも安心安全な生活を送れるようこれからも継続的にキャリー・ザ・サンを届けて行きたいと考えています。

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南スーダン国内の避難民キャンプに1,000個寄贈

南スーダン国内の避難民キャンプに1,000個寄贈

南スーダンは2011年にスーダンから独立以後、武力衝突により現在でもいまだ流動的かつ不安定な状況が続いています。2020年時点で人道支援を必要とする人は750万人にのぼります。(総人口1,170万人の6割以上)政治闘争と武力衝突や大規模な洪水被害などで、政治的、経済的、社会的にも不安定な状況です。戦闘により国外に逃れた避難民は約200万人、自国内で避難生活を余儀なくされている国内避難民(IDP)は約140万人。そのうち約24万人の国内避難民が首都ジュバに居住しています。国内避難民約140万人の約87%は国連の保護施設外で暮らしており、支援が限定的で非常に劣悪な居住状況です。更に、2018年~2020年にかけての治安悪化やCOVID-19の影響などで多くの団体が国内避難民キャンプでの支援を打ち切っています。キャンプで暮らす避難民約11,000人のうち、テントなどもない約3,500人(約700世帯)は敷地内の空き地で雨風にさらされながら寝泊まりしているそうです。認定NPO法人 Reach Alternatives(REALs)は2009年から南スーダンで支援活動を行っています。 (画像提供:REALs) 避難民キャンプでの灯りの必要性(資料:REALs/UNHCR) 国内避難民キャンプでは、共有トイレが設置されていますが、数が不足しており、多くの人が草むらなどトイレ以外の人目につかない場所で用を足しています。トイレや草むらには灯りもないため夜間の使用には危険が伴います。夜間に用を足しにいった女性や少女たちが性的被害にあう事例も多数報告されています。また、共有トイレにも照明は不足しており、野外での排泄同様に危険が伴います。夜間に警戒や対応の兆候が目撃されても(例:女性の叫び声)灯りがないために即座に対応できないこともあるそうです。事件や事故の予防にも灯りは重要です。(REALs現地職員)“避難民キャンプや国内避難民キャンプでは、夜間の身体的暴行や性的暴力のリスクが高く、コミュニティの照明は安全性に対する住民の認識と強く関連している。また、加害者を抑止するためのパトロールにおいても照明が重要であり、思春期の子どもたちが読書や勉強をしたり、大人たちが収入を得るための生産的な活動をするためにも、灯りは非常に重要である。(UNHCR, 2019)” (画像提供:REALs) 南スーダンの国内避難民キャンプでキャリー・ザ・サンが日常の灯りとして大変役に立つことがわかり、長年南スーダンの避難民キャンプの支援を行ている、特定非営利活動法人REALs(リアルズ)様の協力を得て、 2021年6月に1,000個のキャリー・ザ・サンを寄贈すべく準備を始めました。 1か月超の時間を費やし、輸出前検査などの必要な手続きを済ませ、輸送会社との打合せや書類を整え、 後は発送するだけという段階でした。 これでジュバの避難民キャンプへ届けられる!と思ったのも束の間、実はその後、 南スーダンへの輸出は困難の連続でした。 折しもコロナ禍で南スーダンの首都ジュバへの航空便はストップしており、 ケニアの首都ナイロビまで飛行機で運び、その後15,000㎞を陸送する予定でした。が、陸送トラック便の襲撃事件が発生し、しばらく陸送がストップ。 その後、コロナで国境が閉鎖され南スーダンへの物流が非常に限定的な状況に。南スーダンの税関、その他の役所の見解がマチマチで輸入できる確約がなかなかとれない。そのうち役所の担当官がコロナに罹患、まったく事務処理が止まってしまう。。。避難民キャンプの支援を行っているREALsの方々と毎日のように連絡を取りながら試行錯誤を続けること8カ月。もう覚悟して現地へ持って行くしかないのではという意見も出始めた頃、2022年2月の終わりにようやく動きが出始めました。一旦REALsのケニア事務所まで送り、輸入通関し、再度ケニアから南スーダンへ輸出、 という方法をトライしてみることになりました。 (画像提供:REALs) 3/4ケニア・ナイロビに到着、3/25ケニア・ナイロビから南スーダン・ジュバへ向けて輸出、3/30ジュバの国内避難民キャンプへ到着しました! 寄贈決定から約10か月の長い道のりでようやく避難民キャンプへ届きましたが、現地のコミュニティと配布する世帯の選定に時間がかかります。 配布される世帯・されない世帯が発生することで、コミュニティ内での争い等が起こらないように、具体的に慎重に基準を決めなければならないそうです。 9月になり、ようやく現地から配布後の写真とコメントが一部届きました。 配布時の現地の声 キャンプ内の治安管理のため巡回している方々より ● 日が落ちてからの巡回において明かりがあるとより安心して巡回ができ、   状況も確認しやすくなるため、大変助かる。 ● これまで携帯の明かりを使っていることもよくあり、携帯が十分に充電されている必要があったため、         プレッシャーもあり不便だった。 避難民キャンプの方より ● 寝る準備をする際、明かりがあることで、傍に虫などがいないか衛生環境面を確認できるようになるので、        より安心して眠れるようになりそう。 (画像提供:REALs) 今後も配布を受けた皆様からメッセージを頂きましたら随時ご報告いたします!

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電気のない学校に太陽を届けるプロジェクト「Buy One Give One® タイ編」

電気のない学校に太陽を届けるプロジェクト「Buy One Give One® タイ編」

日経のクラウンファンディング「未来ショッピング」にて「Buy One Give One『タイ編』」を実施。 お預かりしたキャリー・ザ・サンは2月1日〜4日にターク県のメーラムーン学校へ届けました。https://shopping.nikkei.co.jp/projects/landport

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